コンサルティングを仕事にするには

(1)コンサルティングを仕事にするには、3つの書類を提出すればよいのです。
つまり、個人事業の開廃業等届出書、青色申告承認申請書、個人事業開始申告書を管轄税務署と公官庁に提出すればよいのです。
コンサルタントという職業がありますが、特に資格は必要ありません。
しかし、コンサルティングを仕事にする近道はコンサルタントの国家資格である中小企業診断士になることでしょう。
この資格を持っていれば職業経歴がなくても国家がコンサルティング能力を証明してくれるからです。
中小企業診断士になるには第1次の択一試験、第2次の論文試験と口述試験、第3次の実務補習の3段階ステップがあります。

(2)第1次試験の科目は経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理分、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策の7つです。
市販の対策本をしっかりやれば受かる程度ですので、難易度は低めといえるでしょう。
但し各科目満遍なく対策を練る必要はあります。

(3)①第2次論文試験は4事例です。
事例Ⅰ組織および経営の戦略、
事例Ⅱマーケティング、
事例Ⅲ生産・技術、
事例Ⅳ財務・会計。
試験の山場はこの第2次試験の論文試験です。
これに関しては市販の過去問集を繰り返し解くのが一番良いと思いますが、不安な方は資格試験予備校の論文講座を受講しましょう。
受講料がかかりますが、試験期間を短縮できれば、総合的なコストでは安上がりになります。

②第2次口実試験が論文試験合格者全員が東京に集められ行われます。
面積試験が極めて不得意で、一言も答えられないような場合以外、落ちない試験です。


(4)実務補習は毎年2月・3月・7月・8月・9月に5日間コースまたは15日間コースで行われます。
受験生が5人1組で行動し、先輩診断士が2人付き、実際のクライアント先で経営診断します。
集団行動が不得意で、日程の途中で挫折しなければ合格します。

以上のように中小企業診断士試験は第2次の論文試験に合格するか否かで、1年間の勉強時間を棒に振るかどうかが決まるといえるでしょう。
この試験をクリアすれば、フリーターでも、無職でも、コンサルティングを仕事にできます。