コンサルティングは振れ幅の多い業種であります。依頼する方は、何かの業種を営んでいて、解決した事柄が出てきたので外部の力を借りようとしている場合がほとんどです。商売をしているところならば右下がりの売上を画期的に上げる方法を探しているとか、工場経営をしているオ-ナ-ならば生産性を高めていかに費用を圧縮するとか、一つの目的を達成するための集団活動をしているところならば、いかにしてメンバ-の式を高めて集団の能力を高めるかとか、職種によってバラバラですがどれも自らでは解決案がわからない、あるいはいろいろとやってみたけれどもダメだったので外部の力を借りたいというのが基本の形です。
コンサルティングを受ける方としては、今まで手つかずで何もやっていないというクライアントの方が取り組みやすいと言えるでしょう。そいうクライアントの所は、現状分析がなされていないので、まず調査、ヒアリングをざっとかけて俯瞰した形での報告書を上げてあげると大変喜ばれることが多いです。その過程で、具体的な対策が見えてくることが多いです。一方、曲がりなりにも自らで自社、自分のグル-ブ、自分の店における懸案事項に取り組んだところは、そう簡単にコンサルティングをすることが難しいです。
コンサルタンとが圧倒的に、クライアントよりも知識量が多く、クライアントの想像もつかない方法か提案できるのが一番美しいやり方です。これはクライアントから非常に歓迎されますし、多くのクライアントはその事を期待しながら、仕事を依頼してくることが多いです。ところが、そのように効果的なコンサルティングが出来るのは、困っている状況を放置して、外部丸投げで解決しようとするクライアントからの依頼があった場合だけです。
多くの場合、クライアントが実施した対策を補完する方法を提案して、結果を見える形にします。たまに、コンサルタンティング成果の大きな案件がありますが、普通は小さな成果が出るということがほとんどです。華々しいコンサルタント業務ですが、実際は地味な作業がほとんどなのです。